
第2回 経営者のためのメンタルヘルス講座
企業や学校でのメンタルヘルスが話題になって久しいですが、自殺やうつ病は全く減っておらず、一般的な心理学をベースにしたメンタルヘルスでは、本当の意味での問題解決には至らないとも言えます。
このコラムでは、「心の最も深い領域まで扱える心理学」をベースに、経営者の方々に必要な「本当に問題を解決する」ためのお話をお伝えしてゆきます。 Studio Grace 代表 青野浩一
第二回目のテーマは「会社の問題の原因=経営者のこころの問題を解消するには」です。
第一回目は「会社は経営者の鏡?と言う内容で、会社=従業員や製品・サービスの状態は経営者のこころの反映であること。そして、こころには頭で理解できる顕在意識だけでなく、潜在意識や無意識があり、その全体が反映されていること。会社で起こっている問題を解決するには経営者のこころの問題に焦点を当ててそれを解消してゆけばよいこと。経営者のこころが深いところまで幸せで、愛と感謝に満ちていれば、会社の状態は最高になる。という内容をお伝えしました。
今回は前回取り上げた、会社の鏡である経営者のこころの問題を解消するという部分を掘り下げて説明してみましょう。
会社では売り上げや利益、取引先との関係、製品やサービスの質、人事や労務や安全など、多岐にわたって色々な問題が日々起こっています。
お悩みの問題がある場合もそうですし、同じような問題が何度も起こっている場合には一度その問題の原因が経営者であるあなた自身のこころにあるのではないかと言う視点で問題を見てみると良いかもしれません。
私達のこころは、過去に体験した色々な出来事によって、傷ついたり、上手く行かないパターンを持ったりします。
自分自身では、忘れてしまっている事も沢山ありますし、それは終わった事だと思っていたり、傷ついてなんていない、そんなこと気にしていたらやっていけないと思っていたり、当たり前のことになってしまい問題と気づかなくなっていたりします。
私達が日々体験している現実はこのようなこころの傷や上手くいかないパターンに気づき、それを解消する(=癒す)ために起こっています。
例えば、会社の経営の中で、お金や経営、社会との関わりや仕事内容に関しては、父親との関係で持ったこころの問題が影響している場合が非常に多くあります。
また、人間関係や社員の問題などは、母親との関係で持ったこころの問題が影響している場合が多くあります。
普段経営者の方は、会社の問題は仕事だから個人の問題や家庭とは関係無い。と思っていたりするのですが、実際には同じ経営者の自身の心ですから、仕事とプライベートは切り離すことは出来ず、相互にとても強く影響を与え合ってしまいます。
以前サポートさせていただいた大手ゼネコンでは、経営者のプライベートの問題があるのが分かっていたので、人事部の方とお話をした際に、社内の従業員間でも同じその問題が多発しているのではないですか?とお話しすると、なぜそれが分かるのですか??と本当にびっくりされて目を丸くされていました。
このような例は経営者からの相談ではとてもよくあるケースで、「会社でこういう問題が頻発していて・・・」というような相談では、ほとんどの場合経営者自身に過去か現在、同じ問題が起こっているものです。
経営者のこころとしては、その傷を癒して欲しくて鏡である「会社」でも同じ問題を起こして、「気づいて」もらおうとしているのです。
それゆえに、経営者が自分の問題としてその傷に気づき、癒すことをしてゆけば、問題の原因がなくなるのですから会社の問題は勝手に無くなってゆきます。
ただ、この場合の癒しというのは、世間で使われているようなリラクゼーションのような癒しではなく、本当に心の傷や上手く行かないパターンを解消するという癒しを指します。
また、問題の原因は一つとは限らないので、影響している原因をすべて探し出して解消することが重要です。
この「すべての原因を探し出す」ことと、それらを「すべて解消する」ことがなかなか難しいのが難点です。今の日本ではこの両方をきちんとサポート出来るところがほんの少ししかないのが問題かもしれません。
経営者の方は会社で問題が起こったら、まずは自分のこころを振り返ってみて、何か原因として思い当たる事はないかと考えてみてください。
上手くいけば、何か「気づき」があることで、心が癒され、会社の問題が解消してゆくかも知れません。
中々うまく行かない場合には早めに専門家のサポートを受けることでスピーディに問題を解消して行けるでしょう。
2回にわたって経営者の心と会社の状態の関連についてお伝えしてきました。
会社経営でのお悩みなど、取り上げてほしいテーマがありましたらご要望をお伝えください。取り上げられるものにはお答えしてゆきたいと思います。

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