クリエイトマネジメント協会 谷口硯志コラム第11回 of 戦略デスクICOYA

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人間は感情の動物である事を熟知せよ【第11回】


「人生意気に感じる」

 リーダーは、人間を相手にしている以上、人間について、とくに人間の摩訶不思議な「心に」ついて詳しく勉強する必要がある。 人間の心をつかむ いわゆる「人の心」の変化をつかんでいるかどうかが リーダーシップを取る上での 成功、不成功を決める最も重要なポイントであることは言うまでもない。
 ところで、相手の心を知り、心をつかむ、一番簡単で、手っとり早い方法はなんであろうか。 それは、誰よりもよく知っているはずの自分のことをまず 振り返り分析してみることである。
 リーダーシップの研修では  まず自分自身のことを 「自己調査表」で振りかえって貰うことから始める。 ほとんどの研修生は 自分のことは自分が一番知っていると思っていたことが 全く自分自身がわかっていなかつた事に愕然とする。 自分自身がわからなくて どうして他人のことを 云々出来るのかと問いたい。
 要するに 自分を動かしているものは、又他人を動かしているものはそんな単純なものではないということである。 もっと複雑で、重なりあった 絡み合った 深い深層心理の中で揺り動かされていることを 知るべきである。
 つまり これを一般的に「感情」といっている。 この感情が全く厄介な代物である。  俗に言う「虫」が好く、「虫」好かないという 全く根拠のない曖昧模糊とした感情である。 最近の 人間のロボットは非常に精巧に出来ている。
 「しかしこの「虫の感情」は今の技術では つくりだすことは不可能でもあるし 出来たとしても その感情のメカをつくるには ビル一棟分ぐらいの容量の機械が必要ともいわれている。
 永遠に人間の感情を作ること(ロボコップ)は不可能のようにおもわれる。 感情に対応するものは理性である。
氷山に例えれば、理性は水面に出ている部分で感情は水面下に隠れている部分である。 下のほうがずっと大きいのだ。 つまり 人間は感情の動物である。
これをしっかり理解していないとリーダーは務まらない。  いくら筋の通ったことを言っても、判ったような事を言っても それだけでは人は動かない。  
心の琴線に触れるもの、つまり、感情に訴えるものがないと、人は本気にならない。   「人生、意気に感ず」というが、この言葉の急所は「意気」と「感ず」である。意気は理性、気は感情といってもいい。   リーダーである以上、理論的でなければならないのは大切である。
しかし、もっと大切なものは その奥にある ほとばしる魂からの思いで こちらが燃えなければ相手に火を点けることはできないものである。 理性的で、クールであるだけではメンバーもまた冷えきったままで 心からの参画意識はないと知ることが大切である。

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